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ミルタス(Mirtaz)

更新日:

ミルタス(Mirtaz)の効能

日本での適応・処方
うつ病、うつ状態、かゆみどめ
海外での適応・処方
不安障害、制吐剤、鎮静作用、不眠症、パニック障害、強迫神経症、PTSD、低食欲/低体重、社会不安障害など

ミルタス(Mirtaz)とは

「レメロン(MSD)」または「リフレックス(明治)」の商品名で知られている抗うつ薬のジェネリックです。アメリカでは1996年に、日本では2009年に承認されました。科学的な構造は四環系抗うつ薬ですが、NaSSa(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)という種類の成分です。

SSRIやSNRIはセロトニンやノルアドレナリンの受容体に結合して、脳内のセロトニンやノルアドレナリンが受容体に結合するのを妨害して、結合しないセロトニンやノルアドレナリンが増えるという作用がありました。まるで椅子取りゲームで薬の成分が先に椅子をとってしまって、セロトニンやノルアドレナリンは座れずに椅子のまわりに立っている人のように漂うことになるわけです。
それに対して「NaSSa=Noradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressant」は、セロトニンやノルアドレナリンが不足していると受容体に錯覚させてセロトニンやノルアドレナリンが分泌される量自体を増やすという作用があります。薬が椅子に座ってしまうのではなく、人を大量に椅子のまわりに呼んでしまうような感じです。そしてそれだけではなく、受容体にセロトニンやノルアドレナリンが結合しやすいようにするという働きもあります。
結果的にはセロトニンとノルアドレナリンの神経伝達が活発になって「不安感をおさえる効果」と「やる気をおこさせる効果」のWの抗うつ効果が得られるという仕組みになっています。

四環系に多い眠気の副作用はあるものの、効果がでるのがSSRIやSNRIに比べて早く軽症から中程度のうつ症状に処方されることが多くなっています。不眠をともなううつ症状と相性がいいかもしれません。

日本での商品名

レメロン、リフレックス

ミルタス(Mirtaz)の有効成分

成分名:ミルタザピン(Mirtazapine)

化学式:C17 H19 N3

オランダのオルガのインターナショナルという製薬会社が開発した成分です。四環系の構造ですが、この物質が持つ特殊な作用から「NaSSa=ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬」に分類されています。
オランダで1994年、アメリカでは1996年、日本では2009年に承認されています。

SSRIやSNRIとは薬理作用が全く違いますが、セロトニンとノルアドレナリンの分泌量が増えるので結果的にSNRIに近い抗うつ作用が得られると考えられています。

カリフォルニアロケット

ミルタザピンとSNRIのベンラファキシン(またはデュロキセチン)を組み合わせて治療に使用されることがあります。これはアメリカの精神薬理学者のスティーブン・M・ストール博士が考案した治療法ですカリフォルニアロケットと呼ばれています。
ミルタザピンがセロトニンとノルアドレナリンの分泌を増やし、その一方でSNRIがセロトニンとノルアドレナリンの受容体を塞ぐので、相乗効果で脳内のセロトニンとノルアドレナリンが一気に増えるという仕組みです。
たしかにセロトニンとノルアドレナリンが大幅に増えるので強力な抗うつ効果が期待できますが同時に副作用の度合いも高くなります。
日本のメンタルクリニックでも処方されているお薬なので興味がある方は病院で聞いてみましょう。自分の判断でカリフォルニアロケットの処方で服用するのは絶対やめてください。

ミルタス(Mirtaz)の服用量

通常1日1回15mgを就寝前に服用します。増量する場合は1週間に15mgまでとし、急激に増やさないようにしてください。
(1日の最大服用量は45mgです。)

※服用方法や服用量は症状、体質、副作用などにより異なります。自分の判断で服用量を増やしたり、途中で服用を中止したりしてはいけません。医師や薬剤師の指示を守りましょう。
また通常の副作用以外の異常を感じる場合には、すぐに医師の診察を受けるようにしてください。

ミルタス(Mirtaz)の服用方法

1回の服用量を水やお湯などで服用してください。お茶やコーヒーなどでも問題ありません。

服用してすぐに抗うつ効果があらわれるタイプのお薬ではありません。不安感やうつ症状が強いからといって量を増やしてもその場で効果はありません。毎日定期的に服用してください。飲み忘れた場合は2回分を一度に服用せずに1回分を服用します。

ミルタス(Mirtaz)の血中濃度

ピーク:1時間後
半減期:20~40時間

毎日服用を続けることで血中濃度が安定し効果がでてきます。SSRIやSNRIよりも効果がでるのが早く1週間程度で実感できるといわれています。
飲み忘れに気付いたらすぐに1回分を服用してください。

ミルタス(Mirtaz)の副作用

眠気、倦怠感、めまい、吐き気、食欲不振、下痢、便秘、腹痛、動悸、血圧の上昇、口の渇き、食欲増進、体重増加、その他

急にお薬の服用をやめると離脱症状があります。症状がよくなっても自分の判断で服用をやめずに医師の指示に従ってください。
服用中は定期的に肝臓・血液の検査を受けるようにしましょう。

この他にも副作用はあります。異常を感じた場合は医師の診察を受けてください。

ミルタス(Mirtaz)の飲み合わせ

本剤と他のお薬との飲み合わせについて。服用する前に医師や薬剤師に確認しましょう。

併用禁忌薬
パーキンソン病治療薬(セレギリン)
併用注意薬
エイズ治療薬、抗真菌薬、抗生物質のエリスロマイシン・クラリスロマイシン、抗てんかん薬、結核の薬、偏頭痛薬、炭酸リチウム、セイヨウオトギリソウ、抗血栓薬、安定剤、ほかの抗うつ剤など
他にもいくつか注意が必要な薬があります

ミルタス(Mirtaz)の注意点

・本剤にアレルギーがある場合は服用しないでください。
・妊娠中、妊娠の可能性がある方は、服用前に医師にご相談ください。
・高齢の方、緑内障、肝臓病、心臓病、前立腺肥大で尿の出の悪い人、てんかん、躁うつ病、躁病の既往歴がある場合、子どもや24歳以下の若い方は注意が必要です。必ず医師にご相談ください。
・飲みあわせの悪いお薬が非常に多いです。診察時に忘れずに医師に伝えましょう。
・服用をはじめると、不安になったり、症状が悪化したり、副作用で気分が悪くなったりということがあります。医師やご家族などの、周囲の方と相談しながら服用しましょう。
・自己判断でお薬の増量・服用中止などせずに医師にご相談ください。
・子どもの手の届かない冷暗所で保管してください。

ミルタス(Mirtaz)を海外から取り寄せる

こちらの商品は個人輸入が認められている成分ですので、通販で購入して取り寄せることができます。こちらのお店注文すると、7~10日ほどで郵送で届きます。
ただしこちらは海外で製造されて海外でチェックを受けている商品なので、日本の厚生労働省が承認した医薬品ではありません。海外の薬を取り寄せる場合は自己責任になりますので使用する際には十分気をつけましょう。

ミルタス(Mirtaz)15mgの個人輸入
ミルタス(Mirtaz)30mgの個人輸入

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