ダストラ30X(DaSutra30X)とは
シルデナフィル50mgとダポキセチン30mgを配合した、インポ&早漏治療薬です。
製造しているヘテロ社はあまり知名度はありませんが、なぜかこのダストラは日本でも欧米でも知られており人気商品になっているようです。
勃起力が弱くなってペニスが十分に固くならないと早漏気味になってしまう場合が多く、勃起不全で悩んでいる方の3人に1人は同時に早漏でも悩んでいるというデータもあります。
このお薬は勃起力を回復して挿入時間も延長することで、男性としての自信を高め、パートナーも満足させます。2つの悩みを同時に解決したい方にはオススメです。
早漏症には大きく分けて精神的な原因が理由の「心因性早漏症」と、身体的な原因が理由の「器質的早漏症」の2種類があります。
こちらのお薬は「心因性早漏症」に効果があるとされています。
射精の延長時間は個人差がありますが、3~5倍に伸びたという臨床結果が公表されています。
ダストラ30X(DaSutra30X)の効能
日本での適応・処方
国内未承認
海外での適応・処方
国内未承認
日本での商品名
国内未承認
ダストラ30X(DaSutra30X)の有効成分
成分名:シルデナフィル(Sildenafil)
化学式:C22 H30 N6 O4 S
シルデナフィルはイギリスのファイザー社によって合成されました。当初は高血圧・狭心症の治療薬として研究されていました。ところが第一相臨床試験で狭心症の効果がなく代わりに、強烈な勃起効果があることがわかりました。ファイザー社はシルデナフィルをED治療薬として開発する方向に転換し1996年に特許を取得して1998年に「バイアグラ(Viagra)の商品名でアメリカで発売になりました。
発売と同時に爆発的なヒットを記録し、ピーク時には1年間で2000億円も売った事もありました。ただしその後にほかの改良型のED治療薬が登場し、シェアを奪われていっています。
男性は勃起する時に「①脳が性的に興奮する」「②体に興奮が伝わり勃起するように指示が出る」「③指示を受け取って勃起する」という3つの流れがあります。この段階の③でペニスの海綿体に血液が溜まって勃起するのを邪魔する物質が「5型ホスホジエステラーゼ」という酵素です。
シルデナフィルはこの5型ホスホジエステラーゼが勃起の邪魔をするのを止めるという作用があります。それに加えてシルデナフィルには全身の血行をよくするという作用もあります。これらの作用によってシルデナフィルを服用するとペニスが正常に勃起するという効果が生まれるというわけです。
バイアグラ・レビトラ・シアリスを3大ED治療薬と呼んだりしますが、その中でもこの成分は「速効性」と「強さ」に優れています。
ただし3大ED治療薬の中で1番食事の影響を受けやすいです。特に脂質が多い食事が胃に残っていると薬の吸収が妨害されて飲んでも効果が弱くなったり全く感じられないということもあります。
成分名:ダポキセチン(Dapoxetine)
化学式:C21 H23 N O
もともとはイーライリリー社が抗うつ薬として作り出したSSRI系の成分ですが抗うつ効果ではよい結果が出ませんでした。イーライリリーが2003年にジョンソンエンドジョンソンに売却して2004年にアメリカのFDAに早漏症の治療薬として申請されました。現在ではヨーロッパ・アジア・南米など世界60カ国以上で承認されています。
早漏症には大きく分けて心因性と器質性がありますが、ダポキセチンが効果があるのは心因性の方です。
心因性早漏症とは「包茎や早漏といったペニスのコンプレックス」「セックスの成功に対するプレッシャー」「過剰な性的興奮」などによって脳内物質が異常に分泌されて、射精のタイミングが早まってしまうというものです。ダポキセチンはその脳内物質の影響を制限して射精のタイミングを遅らせます。
心因性の早漏ではなくペニスの感覚が敏感で射精のタイミングが早い場合は、リドスプレーなどの麻酔スプレーや、麻酔効果付きコンドームがオススメです。
ダストラ30X(DaSutra30X)の血中濃度
3大ED治療薬のなかで、ポゼットと時間が一番合うのがバイアグラ系です。
シルデナフィル
投与量 | Cmax(μg/ml) | Tmax(h) | t1/2(h) |
---|---|---|---|
25mg | 105±62 | 0.8±0.6 | - |
50mg | 192±102 | 0.9±0.4 | - |
100mg | 425±147 | 0.8±0.4 | 3.31±0.81 |
血中濃度
空腹で服用した場合、服用してから48分(プラスマイナス24分)で血中濃度が最大になります。血中濃度の半減期(血液中の成分が半分になるまでの時間は)は3~4時間です。
持続時間
効果が持続する時間は、服用量に左右されます。EDの症状の重さや体質などによってかなり個人差がありますが、だいたい4~5時間といわれています。
ダポキセチン
血中濃度
早漏防止効果のダポキセチンは、1時間ほどで最大血中濃度に到達します。ダポキセチンの半減期は1.5時間程度ですが、体内で作られたダポキセチンの代謝物の半減期は20時間前後です。
持続時間
ダポキセチンの持続時間は3~5時間といわれています。
ダストラ30X(DaSutra30X)の服用量
本剤は1錠にシルデナフィル50mgとダポキセチン30mgが配合されています。シルデナフィルの服用量は通常25~50mg(1日の上限が50mg)、ダポキセチンの服用量は通常30~60mg(1回の上限が60mg)です。
最大で1錠が服用量になります。ただシルデナフィルを少なめに25mgにするとダポキセチンが15mgになってしまうので、早漏防止効果が弱く感じてしまうかもしれません。これは海外のシルデナフィルの1日の服用量の上限が100mgになっている国が多いことが原因のようです。
シルデナフィルとポゼットの服用量をもっと自由に変えたいという方にはそれぞれの成分が10錠ずつ合計20錠のセットがオススメです。
バイアグラジェネリック&ポゼットセット
シルデナフィル
通常の服用量は25~50mgです。1回の最大服用量は50mgで、連続して服用する場合は24時間以上間隔を空けます。
「可能なかぎりギンギンになりたい」と考えて50mg飲みたくなるのが人情ですが、服用量が増えると副作用も強くなります。血圧の低下、頭痛、赤面、鼻詰まりなど一過性のものがほとんどですが、セックスを楽しむ時に具合が悪くなってしまうのはよくありません。少ない量で勃起すればそれだけ副作用が弱くてすむので、安易に多めに飲むのは止めましょう。
下記に当てはまる方は25mgから
65歳以上の方、重度の腎障害がある方は最初は25mgから服用してみてください。その他、血圧や循環器系に不安がある方、併用注意薬を服用している方なども無理は禁物です。効果が弱い場合は次回は増量して試してみてください。
服用量の調節
バイアグラは日本の処方では25mgと50mgですが、海外のジェネリックは100mgが一般的です。間違えて100mgを飲んでしまわないように注意しましょう。
錠剤を切断する場合はお薬専用のピルカッターがオススメです。ケースの中に錠剤を置いてふたを閉めるだけで切れます。
ダポキセチン
ダポキセチンの服用量は30~60mgが推奨量になっています。
勃起効果のあるシルデナフィルを25mgしか服用しない場合は、ダポキセチンは15mgしか服用できないことになります。それぞれの量を調節したい方はシルデナフィルとダポキセチンを別々に購入しましょう。
ダストラ30X(DaSutra30X)を服用するタイミング
早めに飲んでおく場合
シルデナフィルの持続時間は通常4~5時間です。ただしこれは最大の持続時間です。効果は服用してから60分くらいが最大でその後は徐々に弱くなっていきます。ですから服用してから1時間後よりも5時間後の方が勃起効果は弱くなっています。勃起効果を最大限に有効活用したい場合はなるべくセックスの前に飲むのが効果的です。
ダポキセチンの持続時間もシルデナフィルと同じ5時間程度です。
セックスの直前に飲む場合
説明書には60分前に服用すると書いてあります。
シルデナフィルは速効性が高く血中濃度が最大になるのは30~60分後ですので、60分前に飲めば間に合わないということはないでしょう。
ダポキセチンは60分ほどで効果が出ますので、効いてくるタイミングはシルデナフィルよりもやや遅いです。
食後に服用する場合
ここまでは空腹で服用する場合の事を書きましたが、食後に服用する場合は食べたものの内容や量によりますが、薬の成分を吸収する時間が数十分から数時間遅れると思ったほうがいいでしょう。ただし他のED治療薬よりも食事の影響を受けやすいので服用前に食べ物を食べるのはオススメしません。
食前に服用する場合
食事の影響については下のほうで書きますが、空腹時に薬が吸収されるのにかかる時間は30分程度です。ですから食事の30分前に多めの水分で服用しておけば薬は吸収されているので、その後になにをどれだけ食べても全く関係ありません。
服用してから30分はあまり食べ物を食べないようにしましょう。
ダストラ30X(DaSutra30X)の服用方法
1回の服用量をコップ1杯程度の多めの水やお湯などで服用してください。お茶やコーヒーなどでも問題ありません。
ただし脂肪分と一緒に摂取するとシルデナフィルの吸収が悪くなり効果が落ちてしまいます。ココア・ミルク・ヨーグルト・スープ・クリームソーダ・カフェラテ・マックシェイク・生クリームなど脂肪分が含まれる飲み物で飲まないようにしましょう。
服用するタイミングは食事の30分以上前、または空腹時になっています。これは食べ物が胃に残っている状態で服用すると薬を十分に吸収できないことが理由です。
ダストラ30X(DaSutra30X)の食事の影響
早漏防止効果のダポキセチンは食事の影響をほとんど受けませんが、バイアグラ系の最大の欠点ともいえるのが食事の影響です。有効成分のシルデナフィルは胃に食べ物が入っている状態で服用すると極端に成分の吸収が悪くなります。特に油やバターなどの脂肪分は、胃の中に膜を作ってしまいシルデナフィルが胃の粘膜から吸収されないようにガードしてしまいます。バイアグラ系を飲んでも「効果がなかった」「弱かった」というのはこの胃の中の食べ物が原因ということが非常に多いです。
種類 | 胃を通過する時間 |
果物 | 30分 |
野菜 | 1~2時間 |
炭水化物 | 2~4時間 |
タンパク質 | 2~5時間 |
脂肪分 | 2~12時間 |
人の食べ物の消化スピードは、食べたものの内容が大きく影響します。野菜・果物・タンパク質などでも種類や調理法によって消化スピードは変わりますのであくまで参考程度です。
特に消化に時間が掛かるのは脂肪分で、一緒に食べたものの消化スピードまで遅くなってしまいます。例えば同じ鶏肉でも蒸鶏よりも唐揚げのほうが消化に時間がかかりますし、かけそばよりも天ぷらそば、おひたしよりも野菜炒めの方が胃に長時間残ります。特にバターは最大で12時間も胃の中に残っていたりするので最後の食事からずいぶん時間がすぎていても影響することがあります。
バイアグラを服用する前はなるべく食事は少量にして脂っこいものは控えましょう。できる限り空腹で飲むことをオススメします。
もしセックスの前に食事をしなければいけない場合は、食事の30分以上前に飲んでおくと、食事の前にシルデナフィルが吸収されるので、食事の影響は受けません。飲んでから食事をしてセックスが終わるまで4~5時間以内に収まるならそれもアリです。
ダストラ30X(DaSutra30X)の副作用
シルデナフィル
シルデナフィルはもともと高血圧のお薬なので、血圧が下がったり血行が良くなったりという効果があります。
一般的な副作用
ほてり、頭痛、赤面・目の充血・鼻詰まり
これはシルデナフィルを飲んで全身の血行が良くなることが原因で起きる副作用です。運動をしたりオフロに入ったりお酒を飲んだ時と同じような状態です。お酒を飲んで赤くなったり頭痛がする人はこの副作用が強めに出ます。この副作用はお薬のピークに強くなりだんだん弱くなっていきますので、心配する必要はありません。あまりひどいときには頭痛薬などを飲んでも構いませんが、通常は時間が経てば自然となくなります。
副作用が強いと感じる方は、次回は服用量を少なくする事をオススメします。
めまい・視覚の異常
シルデナフィルには血圧を下げる副作用と、視覚に影響して視界が青や白っぽく見えるという副作用があります。どちらも目に影響して同時に起きると、立ちくらみがして視界がチカチカするかもしれません。ただしこれも上の副作用と同じく薬の効果が出ると自然に起きる副作用で時間がたてば消えるものなので心配はいりません。
まれな副作用
急激な血圧低下
もともと全身の血行が良くなって血圧が下がる副作用がありますが、体調が悪かったり他に血圧が下がるお薬を飲んでいたりすると、極端に血圧が下がって倒れてしまうような事があります。血圧がもともと低い方は、服用量を少なめにして血圧が下がりすぎないように気をつけましょう。血圧が下がりすぎてフラフラしてきたら安静にしましょう。また万が一倒れて意識がなくなった時には医師にED薬を服用したことを伝えれば治療がしやすくなりますので、パートナーの方に飲んだことを伝えておくとよいでしょう。
持続性勃起症
勃起薬なので勃起するのはいいことですが、何らかの原因でペニスがずっと勃起したままになってしまうことがあります。これを持続性勃起症といいます。勃起が収まらないと、最悪の場合はペニスの組織が死んでしまうという自体にもなりかねません。
「痛みをともなう勃起が4時間以上続く場合」は、病院で診察を受けてください。ED薬を飲んだことを伝えれば治療も簡単ですので、診察を受ける際に恥ずかしがらずに伝えましょう。
この他にも副作用はあります。異常を感じた場合は医師の診察を受けてください。
ダポキセチン
ダポキセチンの主な副作用は眠気、吐き気、めまい、口渇、頭痛、下痢、 不眠症などです。
ダストラ30X(DaSutra30X)の飲み合わせ
併用禁止薬は本当に危険なので、併用禁止薬を使用している方は本剤を服用しないでください。
併用注意薬は、併用することが絶対にNGではありませんが注意が必要なお薬です。使用中の方は医師に相談してみてください。
心配な方は主治医やEDクリニックなどで聞いてみることをオススメします。
■シルデナフィル
・ニトログリセリン
・亜硝酸アミル
・硝酸イソソルビド
・アミオダロン
・リオシグアト
・アデムパス
■ダポキセチン
・MAO阻害剤
・抗真菌薬
・SSRI
・SNRI
・三環系抗うつ薬
・チオリダジン
併用注意薬
・リトナビル
・サキナビル
・ダルナビル
・エリスロマイシン
・イトラコナゾール
・ケトコナゾール
・シメチジン
・チトクローム
・本剤以外の降圧剤
・α遮断薬
・カルペリチド
など
ダストラ30X(DaSutra30X)を服用できない方
下記に当てはまる方は服用できません。
・本剤の成分にアレルギーがある方
・未成年の方
・女性の方
・6ヶ月以内に脳梗塞、脳出血、心筋梗塞の既往歴がある方
・重い肝臓病の方
・不安定狭心症の方
・心血管系障害を有するなど性行為が不適当と医師にいわれている方
・網膜色素変性症患者の方
・極度の低血圧の方(安静時収縮期血圧<90/50mmHg)
・治療により管理されていない高血圧(安静時拡張期血圧>170/100mmHg)
・併用禁忌薬を服用している方
■ダポキセチン
・心不全の既往歴がある方
・中程度から重度の肝機能障害がある方
・永久ペースメーカーの方
・65歳以上の方
・起立性低血圧や失神の既往歴がある方
・躁病、両極型うつ病の方
・てんかんを患っている方
・ガラクトース不耐、ラクターゼ欠損、グルコース‐ガラクトース吸収異常の方
ダストラ30X(DaSutra30X)の注意点
・血圧が低めの方や高めの方は、範囲内だったとしても具合が悪くなりやすいです。飲む場合は服用量に注意しましょう。
・しつこいようですが食事の影響を受けやすいです。飲んでみて効果がない場合は、とりあえず完全に空腹の状態で服用してみてください。
・3大ED治療薬の中でも特に副作用が強めです。気にならない人は全く問題ありませんが、動悸・頭痛などがひどい場合は他のED治療薬の方が合っているかもしれません。
・本剤に催淫効果はありません。
・早漏防止効果は、心因性の早漏症には効果がありますが、器質性の早漏症にはあまり効果はありません。ペニスに吹き付けるタイプのスプレー型麻酔薬があるのでそちらを試したほうがいいでしょう。▶リドスプレー(麻酔型早漏治療薬)
・本番の前にできれば予行演習ということで一人で飲んでみて「どのくらいの量が適当か」「副作用はどのくらい感じるか」「どのくらい持続するか」などチェックしてみましょう。
・世界中で効果が認められて医薬品として承認されていますが、100人が100人効果があるというわけでもありません。EDの原因はいろいろとあって、本剤だけでなくバイアグラ系なども全て効かないという場合もありますし、人によってはレビトラ系は効果がないけどバイアグラ系は効くという事もあります。本剤が効かない場合は、まずは空腹で準備万端にしてもう一度飲んでみる。それでダメなら他のお薬を試してみるのもいいかもしれません。
またバイアグラ・レビトラ・シアリス以外にもED治療薬はいくつか種類があります。全く違う系統の成分もありますのでそれも選択肢の一つとして検討するのもアリです。
ダストラ30X(DaSutra30X)を海外から取り寄せる
こちらの商品は個人輸入が認められている成分ですので、通販で購入して取り寄せることができます。こちらのお店注文すると、1~2週間ほどで郵送で届きます。
ただしこちらは海外で製造されて海外でチェックを受けている商品なので、日本の厚生労働省が承認した医薬品ではありません。海外の薬を取り寄せる場合は自己責任になりますので使用する際には十分気をつけましょう。